top of page

未来芸術家列伝 IV:
東京ツアー「人間/時間/空間のヒエラルキー」国会前集合

日時:2017年11月7日12:00
集合:国会議事堂前

助成:公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京



WEBサイト→  準備中

未来芸術家列伝 IV:待ち合わせ的時間
 

人間は平等であるだろうか。平等権は如何程に実現されているだろうか。資本家と労働者、あるいは市民の格差とはどのようなものだろう。自由(自由権)とはどのようなものだろうか。
 

資本の自由な運動を阻もうとする新たなアメリカ大統領が就任した今年2017年は、ちょうどマルクスの「資本論」より150年、ロシア革命より100年、革命家チェ・ゲバラ没後50年。またロシア革命(10月革命)が成就した11月7日(ユリウス暦では10月)はソ連から追放されたトロツキーの誕生日であり、「現代美術」を保証するMOMAの開館日であり、日本も政治的中枢である国会議事堂が竣工した日でもある。この偶然の一致にはどんな意味があるのだろうか。
 

時間に目盛りが刻まれるとき、日、時、分、秒といった分節が時間に不均衡をもたらす。わたしたちは中途半端な時間ではなく、切れ目のよい時間を利便性の点から繰り返し使用する。その蓄積が不均衡をより増大させる。たとえば、人々は12時17分ではなく、「区切りよい」12時00分に待ち合わせの時間を指定する。駅前は12時00分に待ち合せの人々でごったかえす。時間はヒエラルキーを持っている。同じように空間にもヒエラルキーがある。1mがちょうどの長さで、1.000196mは中途半端な長さだとされる根拠はなんだろうか。つまり長さにも不平等があり、定規自体が歪みから逃れられないのだ。
 

しかし、均質な時空間のイメージをなおも不均衡にしているように感じさせるこの周期的な目盛りこそが、時空間に均質性を与える当のものである。この目盛りとあの目盛りを同じものとして重ね合わせることで、時空間は交換可能なものとなる。過去の11月7日は未来の11月7日として繰り返される。その周期性の感覚が、わたしたちの時間概念の根幹にあるのだ。原子の振動、地球の自転、月の公転、そうした周期性に基づく以外、わたしたちに時間を測るすべはない。


そしてこの同質な時空間なしには、どんな秩序や法則も存在し得ない。わたしたちの自由な精神は、異質なものを無限に飲み込んでいくこの目盛り線の隙間でだけ存在しうるのだ。11月7日の12時は、無数に繰り返されることで、歪みを蓄積していく。時空に歪みを生み出すのは巨大な物体だけではない。微細なものも蓄積によって大きな歪みを生み出すのだ。銀河系の中心には巨大なブラックホールがあり、地球もその渦の中にある。

人間、時間、空間のヒエラルキーを巡る東京ツアーを開催します。国会前に12:00にお集まりください。
 

・開催日時:
A. D. 2017年 11月7日12時0分0秒
平成29年 11月7日12時0分0秒
トロツキー誕生138周年 11月7日12時0分0秒
ロシア革命(10月革命)100周年 11月7日12時0分0秒
MoMA開館88周年 11月7日12時0分0秒
国会議事堂竣工81周年  11月7日12時0分0秒

 

・集合場所:
国会議事堂正門前
東京都千代田区永田町1丁目7番1号
北緯35度40分34.55秒 東経139度44分48.64秒
標高25.720m
ジオイド高40.120m
楕円体高65.840m
地心直交座標 x=-3958766m y=3351717m z=3699110m
日本測地系2011(ITRF2008)
楕円体 : GRS80
長半径 : 6378137m
扁平率 : 1/298.257222101

bottom of page